金属3Dプリンターで発生するトラブル|金属3Dプリンター受託造形サービスのことなら株式会社J・3D

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事業内容 金属3Dプリンターで発生するトラブル
Trouble that occurs in metal 3D printers
金属3Dプリンタートラブル

金属3Dプリンターでは様々なトラブルが起こり停止します。

トラブルが無いと思われている方には非常に申し訳ない話ではありますが、どんなトラブルがあるのかを知っておく事は今後の金属3Dプリンター購入をご検討されている方には重要だと思います。


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1.造形物の歪みによる停止
 造形物はレーザーにて高温で溶融させる為金属が少なからず膨張します。通常造形ではそんなに大きな膨張はしませんが長時間の造形になると造形物自体が高温になっていたり、また急激に薄肉に変わったりする場合に大きく膨張する場合があります。その際は粉末を敷く工程(リーコーティング)で引っかかりが生じます。停止した場合は機械を一旦停止させ、ひっかかり部をヤスリなどで均してから再スタートさせます。復旧までにかかる時間は約40分(金属3Dプリンターメーカーや機種により異なります。)

2.酸素濃度センサー破損
 造形チャンバー内は窒素やアルゴンといった不活性ガスに置換してから造形をスタートします。その際に酸素の濃度を測定し0.1%以下になっているのを確認してから造形が開始されます。チャンバーからガスが漏れていたりすれば酸素濃度が下がらないのでいつまでたっても金属3Dプリンターは動作しないのですが、センサーの破損もその1つの要因になっています。意外に何度も壊れている電機部品ですので交換部品を用意しておいた方が良いでしょう。

3.チャンバーOリング劣化
 前項でも少し述べたように造形チャンバー内からガスが漏れる場合があります。それはチャンバーのドアなどについているOリング(シールゴム)の劣化による漏れになります。もちろんこれだけの事でも金属3Dプリンターは動作しません。Oリングも予備品として用意したほうが良いと思います。

4.金属粉末漏れによる造形ステージ下降停止
 金属3Dプリンターで使用する金属粉末は非常に細かいものを使用しておりますので、ちょっとした隙間からでも金属の粉末が漏れる事があります。その粉が造形ステージの下に溜まり近接スイッチに到達できない事があります。定期的な機械をバラしての清掃が大事になってきます。また金属粉末の漏れは造形ステージ下のOリングの劣化による場合がありますのでOリングの交換も必要になります。1に清掃、2に清掃。これが金属3Dプリンターの基本ルールです。

今回は2回以上発生したトラブルを中心に紹介させて頂きましたがこれ以外に非常に困るトラブルがあります。


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1.レーザーの劣化
 レーザーの劣化により出力が下がっていてもプリンターではそのチェック機能をもっていません。よって低出力になっていても造形をし続けてします。明らかに低出力であれば造形品質で気がつく事が出来ますが、少しだけ下がってきている場合は気がつかない場合があります。レーザーの出力チェックをマメにする必要があります。

2.粉末の間違い
 多鋼種を取り扱いだすと入れる粉末を間違えてしまう可能性があります。粉末だけを見て鋼種を判断する事は難しく、また金属3Dプリンターでも金属粉末違いのチェックはありません。造形後に気づくとは思いますが万が一気がつけない場合は異材として出荷してしまう事も想定されます。粉末の管理はWチェックするほど慎重に行うべきです。

このように、色々なトラブルが金属3Dプリンターにはありますので準備や備えを十分にしておく必要があります。何かの参考にして頂ければと思います。メーカーによって違いもありますので実機を使っていらっしゃるユーザー様への訪問をされたほうが良いでしょう。

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