ファイバーレーザー

ファイバーレーザーは細いファイバ内に光を閉じ込めているためエネルギー変換効率が高いものになりますので金属3Dプリンターで使われます。また安定・高信頼・保守が容易だともいわれております。
金属3Dプリンターの装置仕様書を見るとレーザータイプに「Yb-fiber laser」と書かれていることがあるかと思いますが、これは増幅媒質の希土類元素にYb(イッテルビウム)を使用しているという事になります。
レーザーの種類にはファイバーレーザーの他にYAGレーザーやCO2レーザーがありますが、品質、面積、寿命、コストの観点から金属3Dプリンターでは「Yb-fiber
laser」を使用していると思われる。
以前CO2レーザーを使用していた歴史もあるが、ロスが大きく金属3Dプリンターとしては失敗に終わった。
レーザーの波長

レーザーの波長は一般的にnm(ナノメートル)で表されます。波長によってできることが変わります。
皆さんもお気づきかと思いますが、レーザーは様々なところで使われています。
例えばプレゼンなどでも使うレーザーポインターは可視光線レーザーといい400nmほどの波長になっています。
一方で金属3Dプリンターで使用されるYbファイバーレーザーの場合には915nm励起で発振波長は1030~1070nmとなっています。
金属3Dプリンターではレーザー光を更に絞り(集光)して使うわけですが、集光の際にレーザーの波長が長ければ長いほどスポット径は大きくなる傾向があるようです。
まとめ
レーザーは様々な用途で用いられています。
その最先端の使用用途が金属3Dプリンターなのかもしれません。
さらにレーザーが進化し、速度も速く、また再現性の高い金属3Dプリンターが近い将来に出るのかもしれません。
しかし、価格の問題や寿命の課題も多いも平行線をたどっていますので、それらの問題もすべて解決できたら金属3Dプリンターは本当に産業革命になりうる工法です。
レーザーの発展が金属3Dプリンターの発展にもつながるわけです。