ハイブリッド造形とは

金属3Dプリンターで金型を製作する際に全てをプリンターで造形するのではなく、必要な個所だけを造形することを「ハイブリッド造形」と呼びます。
金型の場合複雑ではない部分がありますが、その部分まで3Dプリンターを使用して造形してしまうと余分な時間と、材料を使うことになってしまいます。
写真を見て頂くとわかりやすいのですが、灰色の部分は通常工法、通常鋼材を使用したものを土台に使います。
金属3Dプリンターで造形する範囲は紫色の部分になりますが、造形高さが低くなることにより・・そして使用材料を減らすことにより大幅なコストダウンを実現することが可能です。
機械加工で出来る部分は機械加工で作り、金属3Dプリンターでしかできない部分を造形で作ります。
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境界面強度テスト

弊社では金型を依頼していただけるお客様に提案をさせて頂いているのは99%ハイブリッド造形になります。
この工法を使う事によって価格も安くなり効果も確認できるので敢えて提案させて頂いておりますが、お客様の不安も容易に想像できます。
それは接着面(境界面)の強度は大丈夫ですか???という不安です。
弊社ではダイカスト金型、樹脂金型に使われる材質とマルエージング鋼の密着性について名古屋工業研究所にて評価しております。
試験方法は3点曲げ試験。
次の写真を見て頂きたいのですが、
この写真の右半分はSKD61で左がマルエージング鋼となっております。

上から1t以上の負荷をかけてみたところ・・SKD61が曲がってしまいました。
もちろん境界面のクラックは入っていないです。
つまりしっかり密着しているということを意味しています。
この試験を樹脂金型などにも置き換えてテストしてみました。
DAC、DACH、SCM435H、PX5、などなど・・・
その結果!DAC、DACH、SCM435では全く問題なく境界面クラックもでない状況ですが・・・残念ながらPX5だけ境界面から割れてしまいました。
この結果から、材料の密着性に付いては相性もあるという事になります。
できれば実績のある材料から選択して頂きたいのですが、そうでない場合は速やかに同じ試験を名古屋工業研究所に依頼していきます。
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